後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

楽しいね!ソツロン!

こんにちは、トサカです。

文章を書くことを日課にしていると、それ自体がめちゃくちゃ難しいことに改めて気づきます。

今日はその難しさについて書いていこうと思います。

 

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こうやってブログをはじめる前は、一番難しいことは「テーマを見つけること」だと思っていました。

なかなかいいネタのアイデアが見つからず、結局夜まで頭を悩ませてようやく思いつく、というイメージを持っていました。

 

でも、実際はネタ「だけ」ならそこら中にいくらでも転がっています。

 

avoirgoto.hatenablog.com

 

この記事にも書いたように、誰かのつぶやきや記事、そして本や映画から想起されたことを芋づる式に引っ張り出せば、テーマはいくらでも見つけることができます。

そう、テーマだけなら。

 

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話は変わって大学四年生時代。

自分は結構卒業論文を楽しみにしていた人間でした。

「自分が興味あること」を潤沢な時間を使って研究できる!「知りたいこと」をとことん追求できる!

卒業論文がそんな楽しいものだと思っていた時期がありました…。

 

卒論に向けた第一回のゼミ、自分は研究する候補として4つのテーマを持っていきました。

テーマは何でもいいと言われていたので「日本における有給休暇の歴史」という堅めなものや「Shionの財政復活のために」という変化球などを持っていきました。

結構自信のあったこれら4つのテーマは、教授の放った「つまらん」という一言で完全に崩れ落ちました。

内容を練りに練り直し、そのたびに教授にボコボコにされながら進めた卒業論文

1月下旬提出の卒論調査のためのアンケートが出来上がったのが年末でした。みんなが年末ムードになっている中、三途の川を横目に統計の勉強をやったのを思い出します。もう二度とごめんだ。

 

でも、今振り返ると最初のテーマでは「書けない」んですよね。

なぜなら、テーマが「浅く広い」ものだからです。

例えば有給の歴史を研究すると考えると、扱えるテーマが広すぎるのでいまいち論点が絞り切れない、散らかった論文になってしまう。または、論点への掘り込みが浅いままになってしまい、誰かの意見をそのまま拾ってしまうだけのつまらない論文になってしまう。という危険性があります。

 

教授と話していくうちに、自分の論点や問題意識、そして「書きたいことに至るまでの道筋」がだんだん見えてくるようになりました。

散らかっていたテーマが次第に目標をとらえ、そこに向けて筆を進める時の快感はなかなか味わったことのないものでした。

何回もテーマを変えて、もっと楽な論文(もっと言ってしまえば楽なゼミ)にしておけばよかった…。と思うこともありました(主に年末)。でも、一月を越えてからはアドレナリンが放出され、これまでろくに使ってこなかった脳みその部分をフル活用し、ばしばし書くことができました。

今考えるとめっちゃ楽しかった。

 

テーマのアイデアだけなら、出そうと思えばいくらでも出せます。

しかし、そのテーマを「面白い文章に変えるためのものに絞り込む」ということが何よりも難しく、また、何よりも楽しいものだと卒業論文で気づくことができました。

 

面白い文章を書くには、基本的な「書く体力」が欠かせません。

論拠を組み立てる力、いいたいことをはっきりさせる力、テーマを面白くするために絞り込む力、これは書いていくことで養うことができるのではないか。

こんなことを期待しながら、今日もブログを書いていこうと思います。

 

ではでは

 

52:15