後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

クリスタルコーラ

こんにちは、トサカです。

突然ですが、コーラが結構好きです。

飲み会の時はずっとコーラを飲むくらい好きです。

今日はそれにまつわる話を。

 

***

 

先日コカ・コーラ社から透明なコーラが発売されましたね。

会社の同期が飲んでいるのを見て、その製品の存在を知りました。

気になったので彼に味の感想を聞いてみると、「コーラになりたかった砂糖水」というグルメレポをいただきました。

こういうチャレンジ精神は好きなので、今度自分も買ってみようと思います。

 

でも、透明であるだけで結構面白いですね。

いたって普通のコーラボトルなのに、透き通った液体が入って売られている。何か心の中に引っかかるものがあります。

なぜこのような違和感を抱くのか。

自分はここで「ボトルデザインの秀逸さ」が違和感の正体であることに気づきました。

 

***

 

コカ・コーラのボトルって、たとえラベルがなくても一発で見分けがつくんですよね。

腰のあたりに非常にきれいなくびれがあって、底の部分はロケットの羽のように分岐している。

ほかの様々な飲料とパーツ構成は似ているけれども、バランスがよく取れているため、周りの飲料よりも頭一つ抜けたスタイリッシュさがあると思っています。

 

こう考えてみると、コカ・コーラ社のペットボトル製品は、形状に工夫されたものが多いですね。

くしゃくしゃにつぶせるペットボトルの先駆けとなったいろはす

ワールドカップのロゴに、そして前方後円墳によく似たアクエリアス

丸々としてキャッチ―な印象を受けるファンタ。

どれもその形を見ただけで、何の飲み物を飲んでいるかを認識できる商品です。

もちろんほかの会社でも変わった形状のペットボトルは多いですが、コカ・コーラ社のものは一段と印象に残るように思います。

 

そして、形の特殊さはまわりまわって「広告」にもなっていると思います。

誰かがペットボトルで飲み物を飲むとき、大体の人はかなり粗い解像度でその出来事を認識します。「あ、なんか飲んでるわ」

例えば、今日隣の会社の同期が何を飲んでいたか、自分は全く思い出せません。

何か紅茶っぽいものを飲んでいたはずですが、どこの会社のものかという細やかな、そして生活に不必要な情報はどんどん捨てられてしまいます。

でも、コカ・コーラ社の商品は形の独特さから、粗い解像度で世界をスキャンする自分でも引っ掛かるものがあります。「あ、あの人アクエリアス飲んでる」

こんな風に形状が特殊だと、商品購入者の周りにいる人たちに「なにかの飲み物」ではなく、「商品名」を認識してもらえる可能性が高まります。

 

形を印象深いものにすることで、それを飲む人自体を広告塔として使うことができているのだと、これを書いて気づくことができました。

デザイナーってすごいなぁ。

 

ではでは