後藤を持ちながら

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吹奏楽から仮面ライダーまで

オレンジジュース

こんにちは、トサカです。

童顔と言われて早幾年。いつまでも子供っぽいまま人生を終えてしまうのではないかと最近は思っています。

では、全く成長していないままでいるのかと言われると、そんなことはないと断言できます。今日は、「大人の階段」を登った瞬間のことについて話します。

 

家族でちょっと高めの料亭や定食へ行くとき、困っていたことがありました。

コースの初めにつく飲み物です。

大人である父母は「ビール」を頼み、妹は「ウーロン茶」を頼んでいました。

ぼくもウーロン茶を頼んでいました。しかし、それは本心からの選択ではありませんでした。

 

こういう「ちょっといい食事処」にはかなりの確率でソフトドリンクの数が少ないです。あるとしたらオレンジジュースくらい。基本的にホット/アイスコーヒー、紅茶がメインです。コーラは大体ないですね。

自分にとって、コーヒーも紅茶もすごくにおいがきついです。

親がコーヒーを飲ませようとしていた時期もありましたが、くしゃくしゃに丸めた新聞紙のような顔をしながら自分が飲むのをみて、勧めなくなりました。

 

そんなこともあり、消去法としてウーロン茶を飲んでいました。せっかくグレードの高いものを食べに来たのだから飲み物も好きなものがいいと思っていたのですが、なかなか「オレンジジュースがいい」と言えませんでした。

 

理由は簡単。「オレンジジュースは子供っぽい」と考えていたからです。

 

自分が小さいころから親しんできたオレンジジュースは「Qoo」と「バヤリース」です。

「Qoo」のCMでは、『子供だって 上手いんだもーん』の歌とともに、青色のかわいらしいキャラクターが商品を上手そうに飲み干しています。「バヤリース」のCMでは子供に囲まれ、子供っぽい格好をした伊藤淳史が、ラッキィ池田の降りつけたダンスを踊っています。

そう、CMがどちらとも「子供向け」に作られていたのです。このCMがあったからか、オレンジジュースは「子供の飲み物」だというイメージが無意識のうちに自分の中にありました。

 

あるとき、意を決して「オレンジジュース」を頼んでみました。

豪華な店内の雰囲気の中で子供っぽいオレンジジュースは合わないのではないか。注文前にそんなことを考えていたのを、コース料理を食べ終わった後に気づきました。

誰がどんな飲み物を頼んだのか、そんな細かいところまで人は見てないのです。

 

結局「子供っぽい」と思っていたのは自分だけ。存在しない他人の目を想像してしまっていたのです。自分の目が怖かったから、「ウーロン茶」という逃げの一手を打っていただけだということに、その日気づけました。

 

それから、ちょっとお高い所では「オレンジジュース」を、ソフトドリンクが充実しているところでは「コーラ」を頼むようになりました。

他人の目を気にせず、自分の好きなものを選ぶことができるようになる。これは立派な「大人の階段登る」案件だと思います。

これからも「好きなもの」を追究して生きていきたいですね。

 

ではでは