後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

心臓をわしづかむプリキュア

「おぉ〜今日の仮面ライダーエグゼイドも面白かった!

平日に仮面ライダー観てから出社できるとか、なんて素晴らしい毎日なんや。最高すぎる」

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(満ち満ちた生活を送っているイメージ図。セリフが物騒なのは気にしないでください)

 

「今日は用意も早く終わったし、なんか暇だわ。

会社行くのもまだ早いし、テレビつけとくか。そういえば、新しくプリキュア始まってたっけ…確か名前は…」

 

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「そうそう。ハートキャッチプリキュア!だったわ。絵柄がどれみちゃんっぽいし、結構親しみやすいかも!お、早速オープニングだ」

 

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(テテテテ テテテテ)

ハ〜〜トキャッチ!

プ・リ・キュア〜〜!

(デンッ!)

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オーライ!

 

Alright! ハートキャッチプリキュア!

Alright! ハートキャッチプリキュア!

  • 池田 彩
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

こんにちは、トサカです。

最近の楽しみの一つに、「ハートキャッチプリキュア!」を観ることが挙げられます。

マージで面白い。

引っ込み思案で大人しいピンクとアホの子のブルーの凸凹コンビの絡みが最高に見てて楽しいです。性格が全く違うのに上手いこと噛み合うところが「バディもの」としてよくできています。

めっぽう肉弾戦も強いし、戦闘シーンは見ていて爽快感があります。やっぱ東映の重みがあるパンチは見ていて気持ちがいいですね

 

このプリキュア仮面ライダービルドとよく似てるんですよね。

主人公と相棒が仲良く楽しくわちゃわちゃしてるところとか、ブルーがアホの子であることとか、追加戦士で黄色が出てくるところとか、やたら強くて、仲間になりそうでならない紫が出るところとかめっちゃ共通点あります。

いやこのまま楽しく終わってほしいですね。シリアスなところまで似ないといいな…。

 

***

 

とにかくブルー、キュアマリン来海えりかがイチオシです。

 

基本的に竹を割ったような性格で表裏がなく、思ったことをスパっと言います。相手の発言を「言葉通り」に解釈してしまい、すぐに行動に移してしまうという性格です。これが災いして、問題を起こしてしまうこともありました。

例えば、「憧れの生徒会長と友達になりたい!でも恥ずかしいし心構えが…。」と悩む友達を見て、「オッケーじゃあ二人が話せるよう食事の席替えよっか あぁ~フタリトモカワイイネ~」と、すぐさま行動に起こしてしまうような人です。もちろんいきなりそんな状況に立たされたその友達はパニック、えりかはその子に怒られてしまいます。

「はやとちりなおせっかいおばさん」のようなプリキュアだと言えば、簡単にイメージが湧くでしょうか。

 

でも、この性格はこの作品を描く上で非常に重要な役割を担っています。

ハートキャッチプリキュア!では、人の持つ様々なコンプレックスから敵怪人が生み出されます。

怪人が街で暴れている時、怪人のモデルとなった人が抑圧してきた弱み、怒り、悲しみをそこらにぶちまけます。

 

例えば、親のラーメン屋さんが好調な中学生の野球少年をモデルに怪人が作られた時は、「野球を見に来てくれない。ラーメン屋なんか大嫌いだ!」と言ってラーメン屋を壊そうとする「本心」と、「大好きな親が作り上げたラーメン屋を壊せるわけないじゃないか…。」と自身の考えに抗う「本心」がせめぎあうのです。

日常パートでは「ただただ親に反抗しているだけの中学生」に見えていたキャラクターが、化け物になることではじめて本心をさらすことができる。それを知った周りの人たちが、そして自身の本心と改めて向き合った本人が、新たな一歩を踏み出す。ハートキャッチプリキュア!はこのような「人情ドラマ」のような構成になっています。

 

本当に悩んでいることはなかなか口に出せません。そこには「恥ずかしさ」「プライド」「遠慮」など、様々な要因が絡み合って一歩を踏み出せないということが往々にしてあります。

そんな時、キュアマリンは、来海えりかはその一歩を踏み出す手伝いをしてあげる言葉を言うのです。

 

「ちゃんと言わなきゃ、相手には伝わらないよ?」

 

彼女は、相手の「言葉だけ」を解釈しがちな早とちりキャラなのですが、「秘めた負の感情が暴走する」ことが怪人の発生源となっているこの作品において、彼女は「伝えなきゃ、伝わらない」ということを誰にでもわかりやすく伝えるために欠かせない役割を担っていると考えています。

 

相手が困っていることを見抜き、颯爽と手を差し伸べる。

伸ばし方がちょっと変わってて、ドジを踏むこともあるけれど、その根のやさしさがちゃんと伝わるから彼女にはきっといつも周りにたくさん友達がいるのでしょう。

 

この作品で面白いと思ったところは他にもまだまだあります。

追加戦士の主要武器がまさかの盾(イージス)なところとか、中学生という、大人と子供のバランスが絶妙な時期の感情の機微を見事に書き表しているところとか、キュアマリンが夏休みの宿題をやってないために学校こわそうとするところとか、キュアマリンのデフォルメがかわいいとか…。

話してたらきりないので、もう今日はやめます。

 

さて、次の月曜日7:30から、サンテレビにてハートキャッチプリキュア!第33話が放送されます。

ついに最強のプリキュアキュアムーンライトが変身する?!どうやって?!めっちゃ気になります。月曜日になるのがすごく楽しみです。

この記事を読んで少しでも興味持った方は是非見てみてください。

 

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こちらが第一話。バーローが強敵として出てきます。

元気が出るエンディングがかなり秀逸です。

 

ではでは。