後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

人生愛好家

こんにちは、トサカです。

プログラマとして、お仕事でパソコンをたくさん触っています。

わからないことがあったら即検索。一回の検索で理解できるほどやさしい分野ではありませんが、とにもかくにもパソコンにかじりついて、なんとか振り落とされないようやっています。

 

で、インターネットで知識を探すときにきちんと確認しなきゃいけないのは「ソース」です。

どんな経歴を持った人が書いたのか、この知識の根拠は何か。幸いなことにプログラムを書く際に必要な知識はネット上にはにたくさん存在するので、少ない情報をもとに判断する機会が少なくて済みます。あるサイトがわかりにくかったら、他のサイトで調べればいい。もしそれでもわからなければ社内の本棚からそのテーマの本を探そう。そんな風に判断ができます。

でも、お手軽に発信できることが強みのインターネットの海では、不正確な出所から発された知識もたくさん存在します。そんな時、最低限確認するのが「書いた人がどんな人か」です。

 

昨日、知らない単語と出会ったので調べ物をしていると、「心理学研究家」の人がその単語を説明しているサイトがありました。

「研究家」と名乗っている人は、「難解なことをわかりやすくかみ砕き、人にそれを伝える」ことのできる人だと考えています。これは料理人と料理研究家を比較するとわかりやすいでしょう。料理人は「美味しい料理を提供する」ことを生業としており、料理研究家は「美味しいレシピを提供する」ことに懸けていることが多いです。

わかりやすく市井の人々に知識を伝える。欠けてはならない存在だとおもいます。

 

料理に関する仕事をする人の中で、一番「面白い人」は誰かと聞けば、大方の人が「平野レミ」と答えるでしょう。

ゲリラ豪雨のように喋りながら、目分量で料理を作る。おおよそお金をもらってレシピを世に出す人の行動とは思えないようなことを次から次へとやってのけます。

そんな彼女、もともとはシャンソン歌手でした。その強烈なキャラとハスキーな歌声で人気を博した彼女に惹かれ、イラストレーターの和田誠と結婚します。(彼に関しては、イラストを見たら「あ、この人か!」と納得する方も多いと思います)

一時は育児に専念するものの、「旨いものが好き」という理由で料理の道を進むようになり、今に至ります。

 

彼女は自身のことを「料理愛好家」と呼んでいます。

「研究の肩書を背負うとどうも肩ひじ張ってしまう。鼻歌でも歌いながら手軽に作れるのが料理の魅力なのにね。」というのが彼女の主張です。すごくいい。

 

いつか、「人生は24時間ログインしているガチ勢が多すぎて嫌になる」というつぶやきを見たことがあるのですが、彼女の主張は、それに逆行しうる力を持っていると思います。

「研究」と書くとどうしても堅いイメージがあります。そういった印象を持たせたいのならありですが、ずっとそんな考えで生きていると、いずれぱんぱんに張り詰めた緊張のせいでパンクしてしまいます。

うまくいかないこともあるけれど、たまに楽しいこともある。研究するほど「ガチ」ではなくても、せめて「愛好家」として生き抜いていきたいです。

 

ではでは。