後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

ぼくの知らない「魅力あるもの」をあなたは知っている

こんにちは、トサカです。

 

最近の悲しかったことに「もう新作が出ない人のお話がすごく面白いらしい」というものがあります。

ネットによって、世の中のあらゆるものに対する人の感想をたくさん読むことができるようになりました。だれもが王道だと思っていたマンガを別角度から新たな魅力を掘り当てる人。あまり面白くないと思っていた本に対する世間の評価を、新たな意義づけによって更新してしまう人。難しくて理解できなかった音楽や絵画のすごさを、「何もわからない人からの目線」で説明してくれる人。

世の中には、ぼくがあと何万回死んでも足りないくらいたくさんの「魅力」が眠っています。その中からぼくはたまたまいくつかを手に取り、めいいっぱいにそれらを楽しんでいます。でも、まだまだ世の中にはぼくの知らない「魅力あるもの」がわんさかあることも知っています。

 

人がその「魅力」を思い出すとき。それは「その魅力に関する話題をほかの誰かが話しているのを聞いたとき」です。

例えばニュースである作家が話題になった時、「あの人のあの作品が好きだ」とか「あの人の作品の世界観ってだいたいがこういうものだよね」とか「あの人の前期の作品より後期のものの方が好きだわ」とかいった話題が一気に吹き出てくることがあります。

そのニュースがめでたいものならいいでしょう。その人がなんらかの賞を受賞したり、そのグループがなんらかの名誉を頂いたり。

でもそのニュースが悪いことだった場合、例えばそのグループが活動休止に追い込まれたり、その一員が逮捕されたり、あるいはその人が亡くなったりしたときに「話題が湧きだした」場合は、なんともいえぬ物悲しさがあります。「この人の作品のおかげで今の自分がいるからこそ、この人(グループ)がなくなってしまうのが悲しい」という話を聞くと、なんでそれをもっと早く言ってくれなかったんだという半ば八つ当たりのような感情が芽生えてきます。リアルタイムでその「魅力あるもの」を体感したほうが楽しいですから。

 

世の中には、ぼくがまだ体験していない「魅力あるもの」がわんさかあります。そして、その「魅力あるもの」はあなたが知っているのです。

この「日本総口コミ発信時代」に産まれたぼくたちは、どんどん好きなものの魅力を発信できるのです。なるべくなら、その魅力が悲しいニュースで皆の記憶から思い起こされる前に、あなたから発信してほしいとぼくは願っています。

 

というわけでここからはぼくも好きなものの発信を。

今日(9/2)の朝九時から「仮面ライダージオウ」が始まります。平成仮面ライダーの始まりであるクウガからちょうど20作品目という「節目」の今作では、過去作品を振り返りつつ魅力ある作品になってくれると信じています。まだ誰も見たことがないのでおもしろさは確約できません。しかし、絶対にお祭り騒ぎになることは確かです。

昔好きだった仮面ライダーがいる方、ちょっとでも「仮面ライダー」というコンテンツに興味がある方。いまがそのときです。この波に乗りましょう。

 

ではでは