後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

テンポに乗って

こんにちは、トサカです。

 

仕事の関係で人命救助に関するビデオを見ました。とある研修の1コーナーとして、倒れている人を発見したらどういった対処を行わなければならないのか、意識確認からAEDまでの流れを確認するというものです。もしその人の顔が血だらけで人工呼吸できない時はどうしようとか、周りに人がいない時は何から始めたらいいのかとかいろんなことを考えながら、お話とビデオを聞いていました。

 

応急処置で欠かせないものの一つに、「心臓マッサージ」があります。小学校の頃から様々なところで心臓マッサージに関する知識を教えられてきたおかげで、特に集中して勉強したわけでもないのにどのように行うかを大体はイメージすることができます。

講師の方は「もしもしかめよ かめさんよ」と歌いながらマッサージをするのが効果的だと話していました。ただ、公衆の面前で「どうしてそんなに のろいのか~」と罵倒しながら心臓マッサージをしていると自分のイメージが悪化してしまうかもしれません。何か別の曲ないかな~と探してみると、こんな動画を見つけました。

www.youtube.com

イギリスの紳士がBee GeesのStayin‘ aliveに合わせて心臓マッサージをするという動画です。1:44と短い動画ですが、重要なことはきっちりと描かれているように思えます。

船の中を移動させられたマグロのように、心臓の止まった患者が紳士の前まで滑ってきます。それを紳士は足で止め(!)、バックに待機する二人、そして画面の向こうにいるぼくたちに「何をすればいいか」の指示を出します。まずは気道の確保。そして救急への電話、そして、最後に彼はラジオを点けさせます。

 

Stayin’ Alive

「サタデーナイトフィーバー」という映画ので使われた楽曲です。真っ白なスーツに身を包んだジョン・トラボルタはどこかで見たことがあるのではないでしょうか。

 

Whether you're a brother or whether you're a mother, you're stayin' alive, stayin' alive.

君が何ものであろうが「まだ必死で生きてる」んだろうが。止まるな。というメッセージはあまりにも心臓マッサージと合致しています。なんと「心臓マッサージする際に使うべき曲」としてこの動画が広まったことで、実際に役に立ったという意見もあるそうです。

wired.jp

 

ただ、個人的に気になるのが動画の後半です。どう考えても紳士のマッサージスピードはStayin’ Aliveより速いのです。最初の方は曲に合っていたのですが、「だいたい1秒に2回くらいマッサージ出来たら最適だな」という言葉とともに、だんだん彼はその手のスピードを速めていきます。心臓マッサージは体力を使うので、手慣れた人は「1秒に2回」のテンポでできますが、初めての人、体力に自信のない人はstayin’ aliveのテンポ(BPM=103)くらいがちょうどいいそうです。

気になったので彼の動きの速さを計ってみると、おおよそBPMが118くらいでした。初心者がStayin' Aliveなら、上級者の人たちは何を歌えばいいのか。テンポが118の曲を探し、ぼくが至った結論はこちら。

 

www.youtube.com

 

というわけで、初心者の方はStayin’ Aliveを、上級者の方はThrillerを歌いながら心臓マッサージをやってみてください。

 

ではでは。