「わかりやすいもの」の危うさ
こんにちは、トサカです。
ファストフードが好きです。
マクドナルド、モスバーガーにロッテリア、忘れちゃならないバーガーキング。毎日食べろと言われたらさすがにしんどいですが、たまにどうしようもなく身体がそれを求めるときがあります。あのホクホクで少し塩気のききすぎたポテトを、氷に味が乗り移ってしまっているコーラを、そして野菜と肉がぎゅっとバンズに挟まれたハンバーガーを、無性に食べたくなります。
今の自分の生活は、大学時代と比べてずいぶん秩序が保たれていると思います。部屋もそこそこきれい(昔と比べると、足の踏み場がきちんと確保されているし、洗濯物も定期的に片づけられています。)だし、ごはんもそこそこバランスを考えて作っています。
ただ、ずっっっと綺麗なままにしているといささか居心地が悪く、たまに乱したくなります。ぼくは「生活の秩序を少し崩す」ために、少し乱雑で、でもめちゃくちゃ魅力的なファストフードを食べています。
だから、マックが正直に消費者の声を聞いて「健康志向」になったとき、あまり足を運ばなくなっちゃったんですよね。その「乱れ具合」に魅力を感じていたのに、角を取って丸くしていこうという方向性に走ってしまった。「わかりやすい」意見は確かに取り入れたくなるものですが、少なくともぼくはマクドナルドに惹かれなくなってしまいました。
現在はそこから脱却し、「乱れたい人はとことん乱れたメニューを!そうでない人はそれなりに」という方針で営業していますね。ハッピーセットのCMの最後に「野菜を食べよう!」というキャッチコピーとコーンの入った容器が映るのですが、時間としてはとてもわずか。ここに重きは置いていないのでしょう。でも、彼らの「長所をめいいっぱい生かす」という戦略は、繁盛している店内を見ただけで正しいのだと実感できます。
この「目につきやすい間違っていそうな箇所を修正する」というのはコードを書くときにもよくやらかします。
初学者である自分にとって、目が回りそうなほど多量のコードで書かれたプロジェクトと対峙しています。新たな処理を追加してほしいという仕事をよくやるのですが、すこしコードの中身を変えただけで全く予期していなかったところからがんがんエラーが出てきます。
最近になってようやく「どの辺がかみ合っていないか」がわかるようにはなったのですが、具体的に「どこ」が問題なのかはいまだにさっぱり見当がつけられません。ここを修正しさえすればこの労働地獄から解放されるんじゃ。えいやっ。とコードを直した時は、たいていエラーを吐かれて終わります。
これも「目につきやすい間違いを修正する」だけではうまく立ち回れない好例です。実際は変数が他の同じようなものと少し中身が違うとか、参照すべきものを上手く呼び出せていなかったとか、そういった小さなことが積み重なってこんがらがって「複雑なバグ」は現れます。これを「えいやっ」と直せるのはよっぽどスーパーな方のみです。
わけわからんバグに出会った時、まずはそのバグの根源に何が存在するのかを見極めるようにしています。折り重なったバグを取り除いてほどいた先に、ようやく解決の糸口が見えることがこの半年でよくわかりました。「わかりやすいもの」に飛びつかず、じっくり考える。そういった時間が大事ですね。
ちなみに、来週の金曜が期限だった仕事の締切がいきなり今週の金曜までになってしまい、アホみたいな顔でキーボードをたたきまくっています。
ぷりーずぎぶみーじっくり考える時間~!
ではでは。