後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

ファンクと猿とカロリーゼロ

こんにちは、トサカです。

9月です。9月のことを描いた名曲といえばEarth, Wind and FireのSeptemberですね。

 

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実際は9月21日の夜の出来事を、12月に思い出した男の人の話なので正確には9月の話ではありません。というか、どうせ九月にまつわる曲の話をするのが今日ならば、radwimpsのセプテンバーさんを取り上げたほうがぴったしだったな…と思っているのですが、これがメインの話ではないのでご容赦を。

 

セプテンバーさん

セプテンバーさん

  • provided courtesy of iTunes

 

Earth, Wind and Fireの曲の持つキャッチ―さ、カッコよさは筆舌に尽くしがたいですが、強烈なのは音楽性だけではありません。彼らのPVもまた印象に残る「強烈な内容」に仕上がっています。

ギッドギドな色彩エフェクトのかかった背景に、謎の分身。これが全編通してぶっ続けで流れます。このグループのPVの特徴として「色が濃い」というものがあり、他にもやったらきらきらした背景のなかでボーカルが向かい合わせで歌うLet's Grooveとかがあげられます。ポプテピピックの元ネタにもなったPVですね。ほかのPVは割ときっちりした演奏映像なので、このやたらサイケデリックな二つのPVはかなり浮いています。

 しかし、この二曲の影響力はすさまじく、いまだに「ファンクなディスコミュージック」につけられる映像がサイケなものが多いです。それほどまでに彼らの作り上げた音楽は完成度が高かったのでしょう。今日はそんなジャンルから生まれた新たな名曲を紹介します。

 

MONKEY MAJIK × サンドウィッチマンの「ウマーベラス」という曲です。

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カロリーは熱に弱いから110℃以上で挙げればカロリーが消滅する。というアホ理論が最近話題になっているサンドウィッチマン。そこに着目したMONKEY MAJIKがなぜかコラボして生まれた曲がこちらです。

MONKEY MAJIKの書く曲は淡泊でしみるものが多いイメージだったので、こんなギトギトしたサムネを見たときはびっくりしました。こんなカラフルな曲書けるの?というかサンドウィッチマンとコラボ?彼ら何すんのよ。ネタ?なんか興奮してきたな。

 

好奇心に誘われ曲を聴いてみると、まぁ名曲でした。

軽やかなギターのカッティングがドラムのシンプルなリズムと噛み合い、ベースのスラップがその裏で動いています。ブラスセクションもありはしますが決して主張をしすぎない、すべての楽器を持って一つの曲を作るという意識が、「あっさりとした華美なサウンド」を形成しています。

 

サウンドが真面目な分(真面目だからこそ?)歌詞の内容はかなりおふざけで作られております。

ドーナツ カステラ 柿の種
(ウマーベラス ウマーベラス
どれだけ食べてもゼロカロリー
(ウマーベラス ウマーベラス
牛タン せり鍋 ずんだ餅
(ウマーベラス ウマーベラス
Everything is no calorie
(ウマーベラス ウマーベラス 

 

ゼロカロリー理論を極限までカッコよく提唱するために作られた曲です。ファンクなバックミュージックに乗ってやたら説明口調のセリフが流れてくるのがサイコーです。また、どちらも宮城を地元としているからこそできたおふざけ歌詞であり、こんなところにまで地元愛を出しているサンドウィッチマンが好きです。

 また、ギトギトなPVもE,A&Fを意識しながら作られたものであります。ダッサイ服に身を包んだメンバーが異彩を放ちますが、それもまた面白いです。

お笑い芸人という「異端の存在」をバンドになじませるのではなく(そういう方向性も好きですが)、あえて「異端」のままで曲を作り笑いを誘発させるという曲の作りに非常に感嘆しました。皆さんも是非聴いてみてください。

 

ではでは。