後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

先入観

こんにちは、トサカです。

 

AJINOMOTO製品をよく使います。独り暮らしをやりこめばやりこむほど、彼らの作った「現代調味料」のすごさがわかります。現代調味料とはなにやら文系まっしぐらのぼくには難しい化学製品をダシとして使用したり、メーカーが手間暇かけて行った調合によっておいしいたれになるタイプの調味料です。

これらをかけるだけで、いつもの野菜炒めが洋風にも和風にも、そして中華にもなります。味噌汁でも長い時間をかけてだしで取ったような味を、たった小さじ一杯の顆粒で手に入れることができます。いやぁAJINOMOTOグループ最高です。

 

でも、この味は世界的に受けているわけではないようです。

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なんでも、この「味の素」を危険視する人たちが、アメリカにはたくさんいるらしいのです。

第二次世界大戦後、爆発的にこの「現代調味料」は売れました。かつては軍用のご飯の味付けにその手軽さが買われて使われていましたが、徐々にそれが一般の家庭や外食産業に伝わり、広く使われるようになりました。

しかし、1968年にとあるアメリカの医師が「味の素のもとの材料であるMSGを大量に食べたことが原因で頭痛や顔のほてりなどが起きた」という主張を学術誌に発表しました。この事件をきっかけに多くの人はMSGを意識的に避けるようになり、食品パッケージにも「No MSG」と書かれる物の方が売れるようになりました。今もこの風潮は消えていないため、ブランドイメージを形成するのはかなり難しいようです。

 

このように、一度こびりついてしまった悪評ってなかなか洗い落とせないですよね。ぼくも似たような気持ちをとあるアイドルグループに抱いたことがあります。デビュー当時、彼女たちが特番の音楽番組に出ているのを見たとき、その「振付」があんまりにもあんまりすぎて思わず目を背けてしまったことがあります。こんな振り付けをかわいい少女たちに踊らせるのかと、本気で怒りが湧いたのです。ぼくはしばらくそのアイドルグループを意識的に避けるようになりました。

でも、こういった「こびりついた悪評」を時間をかけて溶かされていくところを目の当たりにしてきました。現在ではだいぶ方向転換をしており、スタイリッシュで切れのあるダンスを、多人数できっちりと揃えています。気持ちがいいほどに揃っています。また、そのファンの人々も道を誤りそうになったときは必死で修正するよう声をあげつつ、そのグループを育てる気概で応援していたそうです。

そのグループの人気はうなぎのぼり、よくみかけるようになりました。ぼくも最近は、そのときの怒りは置いといて純粋のそのグループを応援できるようになりました。秋元康はどうしても嫌いだけど。こういった「こびりついた悪評」も時間をかければ十分洗い流すことができるのだとぼくは思います。AJINOMOTOも頑張ってほしいなぁ…。

 

ではでは。