後藤を持ちながら

後藤を持ちながら

吹奏楽から仮面ライダーまで

にほんごであそぼ

こんにちは、トサカです。

 

ブログをやっていると、自分の語彙が貧相であることに驚きます。

これまで自分は語彙が貧弱であることを、「知っている単語が多い/少ない」で計っていました。いろんな人と話し、いろんなものを読み、いろんな考えに触れてさえ行けば、語彙は自然と増えていくと考えていました。しかし、それだけでは足りないことを、実際に文章を書いていくうちにつかめてきました。

語彙があると言えるようになるためには「知っている単語が多い」のは当たり前で、そこからさらに「文脈に合った言葉を使い分けられている」かどうかで判断すべきなのです。自分がたったいま表現したい気持ちがどういった類のものなのかを把握し、それに適した日本語に変換することができる人。これこそが「語彙力のある」人なのです。

 

語彙を鍛えるためによくとられる手段に、類義語の違いを考えるというものがあります。「~だと思う」と「~だと考える」の違いは何か。「自立」と「自律」の使い分けは?こういったことを空いた時間に暇つぶしの要領でやっていきたいなと考えています。ちなみに「考える」は「思う」に比べて選択の余地がある状態を、「自律」は自らをコントロールしている状態で、「自立」は自分でできるという状態をそれぞれ表しています。

最初の文にある「貧相」という単語にも、「貧弱」という類義語があります。この文章では言い換えが可能です(自分の語彙が貧弱である)が、ではこの二語が全く同じ意味かと言われるとそうでもないです。吸血鬼は相手を凍らせながら「貧相貧相ゥ!」なんて言わないですよね。みすぼらしさやみじめさを表すところでこの二つの単語の意味は重なりますが、貧相では身なりが、貧弱では体つきがその言葉の対象となっています。それぞれが何をみすぼらしいと感じるかによってこの言葉は使い分けられるのです。

 

こう考えると、何気なく使っていた言葉でも無限に遊べるように思えます。皆さんも暇なときはぜひやってみてください。

 

ではでは。